グローバル化時代に求められる習いごと

 息子の通っている保育園の友だちはたいてい何か習いごとをしているようだ。いわゆる年中組なので、年齢でいえば4〜5歳になる。聞いている範囲では内容はさまざまで、水泳などの運動系、音楽などの芸術系、英語などのお勉強系や、あるいは小学校お受験準備系なんてのもあるんだろうか。

 平日は朝8時半から18時半まで、10時間以上たっぷり保育園に預けっぱなしのわが家では、いまのところ週末まで息子を決まったスケジュールで拘束する気にはなれないでいる。なかなか思うようにはいかないけど、休みの日ぐらいはできるだけ一緒にいたいしね。でも中にはかけ持ちで教室から教室へと駆けめぐり、なおかつ宿題まで課されてる子もいるらしい。グローバル化の時代に世界で活躍して金持ちに仕え、日本という国を犠牲にしてでも自己利益を追求し、いざとなれば外国へ逃げるという、”世界で通用するグローバルリーダー”にでもしたいのでしょうかね。

 その辺をいっぱい駆けまわって、歌を歌って、転んでワーワー泣いて、虫を取って、本を浴びるほどいっぱい読んで、友だちとケンカして、あまり薦めたくないけどTVで戦隊ものを見て、近所の人たちに元気にあいさつして、いい音楽を聴いて、まともな食べ物をたくさん食べて、夜はぐっすり寝る。そんなんでいいと思っている。政財界や文部省が期待する人間にはあまりなりそうもないけど。