本を読んで世界を変えよう

 本を読んで世界を変える。こう断言するとたちまち反論が寄せられるだろう。

 「本を読むだけで世界が変わるわけないじゃん」

 「世界を変えるのは行動だ」

 「なに寝ぼけたこと言ってんだか」

 しかし読書によって世界は確かに変わるのだ。

 

 文学、歴史、哲学、科学、ノンフィクション、宗教など、ジャンルは問わない。優れた書物の定義の一つとは、読む前と読んだ後では世界が違って見えてくることである。世界が違って見えるということは、その人間にとっての現実が変容することであり、それはすなわち世界を変えることだ。自分にとって世界をより良いものにするためには、まず自分が変わらなくてはならない。自分さえ変えられない人間に、どうして世界を変えることができよう。

 仕事をして、本を読み、料理を作り、温泉に浸かり、酒を飲み、育児もしつつ考えたことを、これから日々綴っていくつもりだ。